怪しい表玄関周りのエイトセンターの階段を2Fに上って、やっぱり怪しい廊下の一番奥がラディッシュ。
ここまでは緊張する雰囲気漂ってます。
店のドアをあけるとこじんまりと角にカウンター、手前は2つのテーブル。
きちきちに入れて定員は12人まで。
「すごいところにあるお店だなあ」感が抜けずにお話を伺っていけば、なんだかどんどんとアットホーム感があふれてくるではないですか。
この店にたどり着くまでの怪しさと、この店のほんわか感が、かなりのギャップです。
そんな店の雰囲気からか、常連さんとは、毎年、さまざまな行事をするそうです。
7月は清川村へバーベキューに。マイクロバスを借り、お酒が弱いからと運転をかってでてくれた常連さんが運転。
10月はボーリング大会。近くのヤングボールでプレイしたあとはお店で表彰式。
12月はクリスマス。
お客さんもじゅんこさんも家族参加のお付き合い。
ここの常連さん、お店への愛情がすごい。
じゅんこさん曰はく「この店は常連さんでできているの」とのこと。
それは決してたとえ話ではありません。開店時のペンキ塗りに始まり、3周年は床を張り、5周年目は外の看板を用意。
これみんな常連さんが発案し、お金をカンパしてくれたのだそうです。
こんなに常連さんが応援したくなるほど、このお店はお客様を「家族」にしてしまうのですね。
お話を伺っていくとエイトセンターのお店同士もとても仲良しで、お醤油の貸し借りやお互いのお店の見守りなど、昔の長屋のようなおつきあいでお互い協力しあっているようです。
聞けば聞くほど、エイトセンターの凄み溢れるビル構えとは真逆な安心感を醸し出しているラディッシュと同ビル近隣のお店たち。
ラディッシュには30代から70代と幅広い年齢層のご利用、また女性も来店。しかもお一人で。
お客様同士も仲良くなったり、リピーター多しとのこと。
お客さのお誕生会も開催。この日も常連さんのバースデイパーティーの告知が張られていました。
初めてのお客様だって、その日がお誕生日ならお祝いしちゃいます。
エイトセンターはほんとにそのたたずまいからいろいろ物議を醸しだされてしまうようで、ぼったくられる場所などと噂もたち、
「エイトセンターの店はほんとにぼったくるのか」検証する取材も来たそうです。
しかし、長屋づきあいよろしくそれぞれのお店同士、気にかけ合って、真摯にお仕事してますので、そんなことは皆無です。
怪しいエイトセンターの中でやっていても、年1回くらいふらっと入ってくるお客様がいるそう。
そんなお客様がそのまま常連さんになったり、
店の3周年時来店の常連さんのお連れ様がそのまま来てくれるようになったり、
このビルにはラディッシュがあるんだ、とわかれば安心して通えるのですね。
因みにラディッシュという店名の由来は、じゅんこさんがご自身の太ももをたたき「ここよ!」とご説明。
ダイレクトに「だいこん」ではなく、おしゃれな言い方の店名にしたのだそうです。
マスコットキャラはぶた。箸置きもぶた、告知ポスターにもぶたさんが。
というわけで、エイトセンター2F奥にはアットホームが待っています。一度訪れてみては。